「コーチング」ってよく聞くけど、実際どんなの?
コーチングの力がある人ってどんな人?
子供に「教える」のではなく、子供を「導く」という考え方の「コーチング」。最近じゃ「ファシリテーター」っていう言い方もよく耳にするようになりました。
子供の、自主的に学んで成長していく力を育てるには、この「コーチング」が必要不可欠だと言われています。
この記事では、「コーチング」の基本的な考え方をお伝えします。
「キングダム」流コーチング
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「コーチング」の最終目標
「自らが本来持っている能力や可能性を最大限に発揮する」
「コーチング」を行って何がしたいのかというと、ズバりこれ。
子供の力を最大限に発揮する、その手助けをすること。
「ティーチング」は、教師が持っている知識を、ただ子供に伝えるだけ。そうではなく、子供の内側にある力をどんどん引き出しましょう!っていうのが「コーチング」の最大目標。
って聞くとやたら大きなことで、難しく感じますね笑
「コーチング」・・・壮大すぎて無理。。。
ちょっとわかりにくいので、もう少し細かくわかりやすく説明しましょう。
「コーチング」という「指導法」
そもそも「コーチング」とはなんなのか。それは「指導法」の1種です。
「コーチング」とは、「質問・引き出し型」の指導法のこと。(従来は「指示命令型」と言われている)
指導法の違い
- 「指示命令型」:「これはAです。」「Bをしてください。」
- 「質問・引き出し型」:「これはなんだと思いますか?」「次はどうしたらいいと思う?」
子供に対して「質問」した結果、間違った解答が帰ってくるかもしれない。
それでも、子供自身の力で「答え」まで辿り着けることを信じて、または辿り着けるように道を示して、そこに向かわせようとする。
つまり、子供に対して、「期待」「興味・関心」を持ち、成長に必要な事柄を気付かせて、成長を促すことが「コーチング」ということです。
なるほど、「コーチング」は指導法のことなのか。
じゃあどんな「考え方」が必要なんだろう。
「コーチング」は指導法なので、指導技術ももちろん必要ですが、それ以上に、「コーチングの考え方」をもって指導に臨むことが大切です。
「コーチング」の基本的な3つの考え
コーチングの基本的な考え
- 人は、人生の答えを自分の内側に持っている
- 人は、パートナーがいる方が、自分と向き合いやすい
1 人は、「無限の可能性」を持っている
子供は「無限の可能性」を持っているという認識を持つこと。子供は大人よりもはるかに「想像力」「創造力」がある!常識にとらわれない、いい意味での「非常識」人間なのが子供。
「授業中の子供の雑談、本当に「私語」ですか?」
「クラスでの子供の行動、本当に「いたずら」ですか?」
思い込みで注意したその途端、子供の「想像力」は失われます。
指導せずに子供をよく観察すればいいのかな?
いえいえ、指導はもちろん必要です。
人を傷つけたり、悪いことは悪い、と断言するのは教師の役目。ただ、そこで終わらずに、子供がなぜそういう行動を取ったのか、どんな気持ちだったのかに、耳を傾けること。これが大切。
「コーチング」の最終目標は、「自らが本来持っている能力や可能性を最大限に発揮する」ことですから。失敗をきっかけに、自分の新しい考え方とか力に気付ければ、それこそ意味があると思いませんか。
「子供には無限の可能性がある」と思って指導にあたるのと、そうでないのとでは、かなりの差が生まれそうです。
2 人は、人生の答えを自分の内側に持っている
「将来の夢なんかよくわかりません」「別に得意なこともないし、何したいとかもありません」
そう口にする子に100%出逢います。教師をしていれば必ず。
そうなんだ〜、じゃあいい夢が見つかったらいいね!
って、おい!そこで終わったら意味がないじゃないか。
本当にその子供は得意なことが一つもない?子供自身が気付けていない、その子の「良いところ」ってない?
きっとあるはずです。
自分の中に答えを持っていても、それをうまく言葉にできない、表現できないのが子供。そこを引き出してあげましょう。
子供によっては長い時間がかかるかもしれませんが、それこそ教師として本望の部分。
子供が「自分らしい人生を送ることができる」状態になるためには、次の5つのステップが必要。
5つのステップ
- 自分らしい「評価基準」 – 自己イメージ − できる/できない
- 自分らしい「選択基準」 − つぶやき − やれる/無理だ
- 自分らしい「選択」 − 行動 – やる/やめる
- 自分らしい「生き方」 − 習慣 – やり続ける/諦める
- 自分らしい「人生」 − 人生 – できる/できない
わかりやすくすると

要約すると、①で「自分はできるんだ!!」と思えないと、⑤で自分らしい人生を歩むことはできない!ということ。
つまり、子供の時に「自分はできるんだ!!!」という「自己肯定感」をいかに高めさせられるかがポイント!
自己肯定感を高めるって具体的に何をすればいいんだろう?
そんなに難しく考える必要はありません。子供が「できた」時に、「よくできたね」「すごいね」と声をかけてあげる。
「褒める」「認める」「期待する」「声をかける」。先生から大人から、関わってもらえることそのものが、「自己肯定感」を高めることになりますよ!
3 人は、パートナーがいる方が、自分と向き合いやすい
最後は、「子供は、パートナーがいる方が、自分と向き合いやすい」という考え方。
子供に、「パートナー」が必要な理由は、「子供の「できない」を「できる」に変えてあげられるから。
先ほど、「自己肯定感を高める話」をちらっとしましたが、信頼している教師からの言葉は、子供の心を動かします。
大丈夫、もう一回やってごらん!
次は、ここをこうしたいいんじゃない?
そんな声かけの結果、
「もう一回やったらできるかも!」「先生から言われた方法で挑戦してみよう。」
って、子供が思う。「先生」というパートナーがいて初めて、子供は自分と向き合って、自分の力を発揮できることがあります。パートナーは、「先生」だけじゃなく、「同級生」でも「先輩」「後輩」「親」でも成立します。
人との関わりの中で、子供は前に前に向かっていけるということです。とすると、「自分は子供のパートナーだ」という思いを心の隅に置いておきたいですね。
「コーチング」に必要な「考え方」はわかりました!
なぜ「コーチング」が必要だと言われてるの?
なぜ、「コーチング」が必要??
教育の目的は何かご存知ですか?教育基本法第1条、暗記しましたね。
そう、「人格の完成」です。
そこに至るために、学校でよく言われるのが、「主体的・対話的深い学び(アクティブ・ラーニング)」を通して、子供の「生きる力」を育みましょう!ということ。
この「生きる力」を育てるのに、「コーチング」という指導法は最適だったんです。
「コーチング」…
「馬車」と言う意味。(1550年代イギリス)
そこから派生して、「大切な人を、その人の望むところまで送り届ける」と言う意味。
元日産自動車会長のカルロス・ゴーンは日本でいち早く「コーチング」を導入し、なんと6844億円の赤字から、3311億円の黒字へと転換!
イチローや高橋尚子らを育てた監督もこの「コーチング」を導入していたそう。個人の「生きる力」を育てるには、欠かせないものになっています!
「キングダム」流コーチング
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まとめ
今回は「コーチング」についてまとめました。「コーチング」という指導法を通して、子供の力を最大限引き出す、というところだけでも知っていただけたら幸いです。
子供の「サポーター」として、子供が前向きになるサポートをする、声かけや手立てをすることが「コーチング」。日々子どもと関わりながら、その成長をサポートしましょう。
【「コーチング」について深く知りたい方へ】