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今の仕事に不満。大人にこそ読んでほしい一冊!『なぜ僕らは働くのか』池上彰(レビュー)

27/05/2020

Naoto

Japanese Language Teacher🇯🇵【日本語教師】(used to be a Junior high school Japanese teacher/元中学国語教師) World Trip🌎/Education✏️【旅行・教育について】

「中学生」向けに学研から出版されたこの本。

子供にもわかりやすいように、漫画やイラストがたくさん使われ、言葉も優しくとてもわかりやすい本です。

でもその内容は、大人になった今だからこそ「なるほど!」と感じたり、「もっと早く読みたかった!」と思えるものでした。

「中学生」向けの本ですが、あえて大人の方に読んで欲しいなという思いで紹介します!

「なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと」

本の概要

  • 「仕事」って何?
  • 「働く」ってどういうこと?
  • 「好き」と「仕事」
  • 未来の「仕事」
  • 学校や勉強は何のため?

「仕事」について、広く浅く網羅しています。

大人の方はもしかしたら「物足りない」と感じるかもしれませんが、「第3章」と「第5章」は、大人こそ読むべきだなあと感じた部分です。

「今の仕事をこの先数十年も続けていていいのかな?」

「何となく現状不満足だな」

って感じている人に、当たり前のことだけど、見落としていたことに気づかせてくれる本です。

「今の仕事が楽しくない人」は第3章を!

第3章では「やりたい仕事の見つけ方」をテーマに、「仕事」に「自分の居場所」を作るためには、どんな準備が必要で、どんな仕事の選び方ができるかが書かれています!

「サッカーが好き=サッカー選手になる」と1つに絞らずに、「この気持ちを活かせる仕事には他にどんなものがあるだろうか」と考えてみると、たくさんの職業を知ることができます。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

自分が得意なことを活かして人の役に立つ、自分の性格的に向いていることを活かして社会に貢献する、それが仕事の本質なのです。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

仕事についてからの方が人生は長いのです。(中略)新しくやりたいことが見つかった、仕事選びで失敗したと思ったら、そこからやり直すこともできるということも知っておくといいでしょう。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

自分が生涯を捧げることができる「仕事選び」に必要な考え方や行動の仕方を教えてくれます。もちろん「転職」という選択もあり。

これからは「新卒一括採用」もなくなり、「終身雇用制」も当たり前じゃなくなる時代に突入です。柔軟な頭で、「好き」と「仕事」をリンクさせる、そんな理想の働きに近づきたい人は一読の価値あり。

「将来の仕事が不安な人」は第5章を!

「この仕事は10年後も存在しているんだろうか?」

「AIの進歩で、この先の仕事が不安。。。」

公務員ですら、もう安定ではなくなってきていますしね。この先の不安を抱えている人は多いし、正直自分もその一人。そんな人は5章を読んでください。

企業がこれから発展していくためには、この多様性を積極的に推し進め、いろいろな人を採用することが大事とされています。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

今後は「人生100年時代」がやってくると言われています。これまでの人の一生は、「学校に行く期間」「仕事をする期間」、そして「引退する期間」の3つに分かれていましたが、人生100年時代では、その生き方を変えていく必要があるでしょう。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

これからの時代、副業をすることで人脈や自分の活動の幅を広げていくのも、良い生き方なのかもしれません。

『なぜ僕らは働くのか』(池上彰)

これからの時代を働く時の考え方、必要なことが書かれています。フラットな気持ちで「働く」ことについて考えることができると思いますよ!

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一家に一冊、各教室に一冊!

オススメポイント

  • 絵やイラストが豊富(カラフルなので視覚的に楽しめる)
  • すごく優しい言葉遣いで、中学生でもわかる
  • 「働く」ことに関して、広く浅く理解できる
  • 仕事に興味を持つ、仕事について調べる「きっかけ」が生まれる

物足りないところ

  • 言葉遣いが簡単なので、逆に読み込みにくい
  • 「広く浅く」理解できるが、「深く」理解しにくいので物足りなく感じる
  • 大きいので、持ち運びにくい

「働く」ことに関する「入門書」としては、とても秀逸だと思います。学校の先生も色々な映像や資料を準備してくれますが、『なぜ僕らは働くのか』は、そのほとんど、それ以上を網羅できる内容でした。

一家に一冊!いつでも子供も親も手に取れるところに置いておいて、損はしない本だと思います。

働き方が変わりつつある今だからこそ、いつでも対応できる幅広い知識を得ておきましょう!

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Naoto

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