日本語教師

日本語教師はこうやってレッスンを作っています!【5つのシラバス】

14/05/2022

Naoto

Japanese Language Teacher🇯🇵【日本語教師】(used to be a Junior high school Japanese teacher/元中学国語教師) World Trip🌎/Education✏️【旅行・教育について】

「日本語教師になりたいけど、どうやって授業を作ればいいの?」

ということで、現在日本語教師している方、これから日本語教師として働いてみたい方、オンライン日本語講師に挑戦してみたい方に向けて、「日本語教師の授業(シラバス)」についての基本情報を紹介😄

こんなふうに授業やってるんだ〜っていうイメージはこれで掴めるはず。

僕は「オンライン日本語講師」として、「カフェトーク」「preply」というサービスを使って日本語を教えています。

詳しい内容はこちらに記事を参考に↓

記事の内容

  • 5種類のシラバスの概要
  • それぞれのシラバスの特徴
  • いますぐ日本語講師としての経験を積むには

5種類のシラバス(授業の型):簡単にレッスン内容をカスタマイズ

日本語教師として教えるには、基本的に次の5種類の授業スタイルがあります。

日本語学校で働く場合でも、オンラインのパーソナルレッスンでも役出つシラバスですよ😄

5種類のシラバス

  1. 文型シラバス
  2. 場面シラバス
  3. 機能シラバス
  4. 話題シラバス
  5. 技能シラバス

「なんか難しそ〜」

でもぶっちゃけ、この5つの名前を覚える必要はありません!

それぞれの授業の形をなんとなく吸収できればOK。

では、それぞれ詳しく解説しましょう。

自分の得意なレッスンを見つけてもいいし、学習者の習熟度や性格に合ったレッスンを作ってもOK!

1 文型シラバス

「文型シラバス」の授業は、簡単にいうと「文法」を中心とした授業のこと。

日本の学校の「英語の授業」をイメージするといいかも知れません👩‍🏫

授業の例

  1. AはBです
  2. CはD(し)ます
  3. EのF
  4. GからHまで
  5. こそあど言葉

※1時間で1単元のイメージ

メリット

  • 日本語の文のつくりが理解しやすい
  • 学習者の習熟度や学習スピードに合わせて、徐々に難易度をあげていける

こんな学習者におすすめ

  • 将来日本語ネイティブ並みに、話せるようになることを希望している

「旅行日本語」だけではなく、確実に日本語を定着させたい、日本で働きたい、そう考えている人向けの学習方法。

『まるごと』などの教科書を使って教えるのが一般的。

2 場面シラバス

「場面シラバス」は、「(ある場所・場面)で」使う言葉や表現、よく使われている言葉や表現を学習。

日本への留学生や旅行客などにもこのシラバスは有効的😁

授業の例

  1. レストラン「で」話す・見る
  2. 空港・駅「で」話す・見る
  3. 学校「で」話す・見る
  4. 郵便局「で」話す・見る
  5. オフィス「で」話す・見る

メリット

  • ある場面に特化した言葉や文型を学習できるため、成果として表われやすい(学習者が成長を実感しやすい)
  • 実際の写真や動画を使ったり、デモンストレーションをしたり、視覚的にも学習しやすい

こんな学習者におすすめ

  • 日本語を「いつ」「どこで」使うか、使いたいのかが明確な人
  • 日本へ旅行したい人
  • 日本で生活したい人

「日本語を習得する」と言うよりは、「使いながら覚える」方法に近いですね。

実際の駅や学校で使われている看板や標識の画像を見せたり、リアルな日常会話の動画を使ったりしやすい授業方法です👩‍🏫

3 機能シラバス

「機能シラバス」ってなんかよくわからないですよね。

簡単に言うと「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「よろしくお願いします」「おやすみなさい」「お疲れ様です」「ありがとうございます」「すみません」「ごめんなさい」などの、使う場面や目的が決まったいわゆる「定型文」を習得していく方法。

日本での生活や仕事をしたい人など、比較的「日本語ネイティブ」に近いやりとりが必要な人に必要な言葉から中心に教えていく方法。

授業の例

  1. 挨拶をする(時間帯や相手に合わせて)
  2. 自己紹介をする
  3. 謝る
  4. 質問をする
  5. 依頼をする

メリット

  • 日本語の文の意味と目的をリンクさせて覚えることができる
  • いろんな場面で使いやすい言葉を先に習得できる

こんな学習者におすすめ

  • 日本で仕事をする、生活をする人
  • 日本人が多い職場で働く人

「最短でネイティブと円滑なコミュニケーションがとれるようになる」学習方法とも言えますね!

文法力よりも、「会話力」「コミュニケーション力」重視。

そのため学習者の需要も高い授業内容です😁

4 話題シラバス

「話題シラバス」はその名の通り、ある「話題」について話・討論をしたり、質問に対して答えたりする学習内容。

フリートークとしても使いやすいし、「討論」形式にすれば、他の学習者や教師の表現方法を習得したりもできる。

教師としても、さっと実践しやすいし、学習者としても比較的楽しく学べる方法。

授業の例

  1. 好きなもの
  2. 学校
  3. 職場
  4. 旅行先
  5. 家族
  6. ファッション

メリット

  • 学習者の興味・関心に合わせた内容で学習を進めることができる
  • ある「話題」を説明するときに使う言葉や表現を、まとめて学習できる

こんな学習者におすすめ

  • 日本語の「話す」「読む」「書く」「聞く」などの力を総合的に伸ばしたい人
  • 飽きやすい人

できるだけ「楽しく」日本語を学習したい!人におすすめの方法。

オンラインで日本語を教える際の、「日本語フリートークレッスン」もこれに該当しますね😁

僕自身、オンライン英会話のフリートークをしたときに、「これまでの旅行先」がテーマの時もあれば、「あなたのモチベーションになるものは」がテーマの時も。(「旅行先」の方が楽しかったのは言うまでもない🙂)

5 技能シラバス

最後が「技能シラバス」。

はっきりいって、教える方も、学ぶ方も、ある程度の「技術」が必要な、上級者向けのシラバス。

「メールの書き方」「目上の人との話し方」「プレゼン発表の仕方」などなど、いわゆる日本語の「How to」について教える学習内容。

学習者はすでにある程度日本語を話せる、使えるようになっている前提での授業ですね!

授業の例

  1. メールの書き方
  2. 目上の人との話し方
  3. プレゼン発表の仕方
  4. 手紙の書き方
  5. メモの取り方、残し方

メリット

  • 日本語ネイティブとのちょっとしたズレをなおすことができる
  • 日常会話以上の力を身につけることができる

こんな学習者におすすめ

  • 職場などにおいて、より高い「話す」「書く」力が必要な人

ご覧の通り、日本語学習上級者向けの内容。

「日常会話じゃ足りないよ!」

と助けを求めている人に必要な授業。

教師側にも、より高い「話す」「書く」力が求められるし、日本語独特のルールを知っておかないといけませんね😲

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学習者の実態にあったシラバスを使う

個人でやる場合も、日本語学校で働く場合も、どのシラバスを使ってもOK。

ただ、一番大事なのは「生徒の実態や性格に合ったシラバスで授業すること」。

日本で旅行がしたい人に、「文型シラバス」を使っても、それは単なる遠回り。

文法から学びたい人に、「話題シラバス」を使っても、生徒は長続きしないかも。

最初に日本語学習の目的を聞くことから始めましょう!

オンラインレッスンなら、それぞれのシラバスの基づいたレッスンを作ることも!

オンラインのパーソナルレッスン(カフェトーク)では、あらかじめ自分で作成したレッスンに、興味を持った生徒が予約をしてくる方式。

そのため、「話題シラバス」に特化したレッスン、「文型シラバス」に特化したレッスンなど、それぞれ作成しておくこともできますよ!

そうすれば、生徒自身が自分に合ったものを選んできてくれますね。

生徒数の増加にもつながるかも😁

圧倒的に日本の「アニメ・漫画好き」は多い

僕が教えてきた生徒の本当に9割以上の人は、なんらかの日本のアニメや漫画を見たことがある、好きな人。(たまに日本の歌好きな人も)

有名どころの漫画やアニメを抑えておくと、話題の広がりにつながることは間違いありません。

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日本語講師になるためには

上に書いたように、「日本語教師」として日本語を教えるのに「資格」は必要ありません。と言うよりも存在しません。

ただし、「日本語学校」で教えたい場合は、以下の「いずれか」を満たしている人が、募集要件に当たるようです。

  • 「日本語教育能力検定試験」に合格する
  • 学士の学位をもち、文化庁認定の「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する
  • 大学または大学院で日本語教育に関する主専攻プログラムか副専攻プログラムのいずれかを修了する

もっと詳しく知りたい方は、下の記事を参考に↓

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終わりに

今回は、「日本語教師として教えるときの5つの授業方法・シラバス」についてまとめました!

授業の形態がわかれば、レッスンのイメージも湧いてきますね。

 

  • この記事を書いた人

Naoto

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