ポーランド第二の都市と言えば「クラクフ」🇵🇱。
「クラクフ」と言えば「アウシュビッツ収容所」が有名ですが、当時のナチスドイツの様子を描いた映画『シンドラーのリスト』に関わるスポットも、この「クラクフ」に点在しています。
この記事では、クラクフで有名なお城やオールドタウンの情報は抜きにして、映画『シンドラーのリスト』に関連するスポット5つ紹介。
ちなみに『シンドラーのリスト』は、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品です。
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映画『シンドラーのリスト』関連するスポット
シンドラーのリスト関連スポット
- シンドラーの工場
- シンドラーの家
- グレイハウスとその周辺
- ゲットーの壁
- 当時の街並みが残ったエリア
1 シンドラーの工場
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4637.jpg)
シンドラーの工場。現在は博物館。
まず最初は、映画の中でシンドラーが数百人のユダヤ人を雇い、戦争に持って行くための弁当箱などを作っていた工場。
この写真の画角、見覚えがありませんか?
そう、映画の中で、あるユダヤ人の若い女性が、シンドラーに両親を雇ってくれるよう嘆願し、その両親が工場に入っていくのを女性が見届けていた場所。
現在は建物自体が、ナチスに関連する博物館になってます。(⚠️『シンドラーのリスト】博物館ではない。)
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4635.jpg)
オンラインで予約が必要
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4634.jpg)
シンドラーの工場の開館時間
2022年12月現在、月曜日以外は全て開館しているようですが、事前にウェブサイトから確認すると安心です。
また、工場の壁には、当時働いていた人たちの顔と名前が貼られています。
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4633.jpg)
壁には当時の労働者の顔と名前が
僕は今回は、ツアー団体がいたこともあり、中には入りませんでしたが、この写真を見れただけでも、急にあの映画の情景が頭に浮かんできました。
映画で聞き覚えのある名前がそのままここに刻まれています。
2 シンドラーの家
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06533.jpg)
シンドラーが住んでいた家。
シンドラーの工場から1、2分歩いたところにある「シンドラーが住んでいた家」。
元々はユダヤの方が住んでいた家を、強制退去させた上でシンドラーが住み始めた、という過程が映画の中でもみられました。
ですが、現在はいわゆる「廃墟」。
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06528.jpg)
手入れもされず、中にも入れない。
柵で囲われていて近くで見ることができない上、特に「シンドラーの家」として紹介されているわけでもない。
歴史的価値がある建物なのに、あまり重要視されていない感じは正直がっかり。
でも、工場との距離感とか立地とか、映画の雰囲気をより鮮明に感じることができます。
3 ゲットーの壁
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4645.jpg)
ゲットーの壁
「シンドラーの家」から大通りに向かって10数分歩いたところには「ゲットーの壁」というものがあります。
これだけでなくこの周辺は、当時の建造物が林立しており、壁が剥がれたものや錆びついた扉など、時代を感じることができるエリアとなっているので、観光ブックなどには載っていないと思いますが、歩いて回ることをおすすめします。
4 グレイハウスとその周辺
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06550.jpg)
グレイハウス/収容所の長が住んでいた家
続いては「クラコウ」の収容所跡。(アウシュビッツ収容所とは別)
アウシュビッツと違ってここにはほとんど何も残っていませんが、それでも「ここは元々何があってどんなことをしていましたよ」っていう看板が立てれれていました。
その中で雄一残っているのが「グレイハウス」。
収容所の管理者が住んでいた家で、軍の会議などにも使われていた家がそのまま残っています。
映画『シンドラーのリスト』でも、「アーモン」という人物がここに住み、ベランダから、無闇矢鱈に発砲、射殺する様子が描かれていました。
映画の中ではこの家は高台にあるように描かれていましたが、実際は一番低いところにあります。
実際の「アーモン」は、ベランダからではなく、自ら高台に登り、そこから発泡していたようです。
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06569.jpg)
クラコウ収容所の跡地。この丘の上から撃っていたらしい。
周辺に残る当時の跡
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06546.jpg)
壊された教会の跡もそのまま残る。
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/DSC06559.jpg)
生き残り悲惨さを伝え続けたユダヤ人女性の墓
グレイハウスの周辺には、収容されていた方のお墓や壊された教会の跡などが残されています。
あとはただっぴろい草原が広がっているだけですが、当時の景色そのままに感じられるスポットです。
5 当時の街並みが残ったエリア
![](https://na-chilog.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_4659.jpg)
おそらく当時から残っている
クラクフ中心部と、川沿いの間のところは、昔の建物がそのまま残ったエリアが残っています。
ユダヤ人礼拝堂やシナゴーク、ユダヤ人博物館、ユダヤ人スクエアなど、映画に出てきたような風景そのまま。
特にこれ、というスポットがあるわけではありませんが、所々に当時の趣を感じさせる建物があったり、当時の歴史について書かれたアンティークのようなものが壁にかけられていたりと、昔ここでユダヤ人の方々が生活していたそのままの街並みを肌で感じることができる場所です。歩いているだけでも楽しい。
アウシュビッツ収容所と合わせて訪れるべき
ナチスドイツと言えば、アウシュヴィッツ収容所が断然有名な名前で知られていますが、あくまでも一番残虐なことが行われた施設と言うだけであり、アウシュビッツのような収容所は各地にあり、その各地でも同じようなことが行われていました。
確かに、アウシュビッツの敷地の規模を見ると、かなり広大で正直それだけで圧倒されます。
でももっと街の中心部街の周辺に今でも残っている後を見ると、より一層当時の様子が思い起こされるし、歴史の重みを感じられます。
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『シンドラーのリスト』をみるには
映画『シンドラーのリスト』は上記のいずれかの動画サイトで見ることができます。
無料期間を利用して見るもよし、レンタルして見ることもできますよ。
100%見ていくべき、スティーヴン・スピルバーグ監督の名作です。
終わりに
今回は、ポーランドのクラクフにある『シンドラーのリスト』に関連する場所を紹介しました。
街の中心部には、お城や広場など、中世ヨーロッパの雰囲気そのままの景色が残っていますが、少し足を伸ばせば、第二次世界大戦の頃の景色そのまま、肌で感じることができます。
時間にゆとりを持って、歩きながら街を散策してみてはいかがでしょうか。