今回は、北マケドニアの首都スコピエ🇲🇰から、バスで1時間ほど行った町「Matka(マトカ)」観光を紹介。
首都スコピエのきらびやかな雰囲気とは打って変わって、自然豊かな渓谷や山々が残っている小さなエリア。宮崎の渓谷を思い出しました。
その「マトカ」への行き方や価格、見所や注意点などを合わせて紹介。
半日から1日弱で行けるところなので、スコピエに訪れた際にはぜひ足を運びたい。
マトカの渓谷で大自然を満喫
スコピエの市内から、バスで1時間ほど行ったところにある自然豊かな街「マトカ」。まずはここの見どころから紹介。
写真のように切り立った崖と大きな湖が特徴。
ここでは、カヤックやケービング(洞窟)、トレッキングなどを楽しむことができます。
マトカに着いてできることは、「カヤック」「洞窟探検」「トレッキング」のどれか。
「カヤック」と「洞窟探検」は有料、「トレッキング」は無料です。
「洞窟」はこの乗り場から20分くらいボートに乗って行ったところにあって、他の観光客と乗り合わせて、行って帰ってくる感じです。
また、湖の上のレストランもあるので、ここでのんびりしたり、ボートの出発時間まで時間を潰すこともできますよ。
僕は「トレッキング」を選択しました。
トレッキング「片道1時間」
レストランなどがあるエリアから、そのまま湖に沿ってずーっと山道が続いています。
最初はコンクリートでしっかり作っていた道も、徐々に柵なしのデンジャラスに。
正直ずっとおんなじような景色が続きます笑
ただ時々、ちょっとした見どころというか「お!綺麗!すごい!」スポットがあって、それを楽しみながらひたすら歩く感じ。
一応ゴールというか、行き止まりがあり、そこに着くまでに片道で約1時間。
そして、ちょうどその行き止まりの反対側の山のところに「洞窟」がありました。
ただトレッキング行ったとしても、そこから川に降りる術もなければ、洞窟に行く術もないので、そのまま来た道を帰るしかありません。。。また、1時間。。。
「トレッキングから洞窟に行ける道を作ってくれよ!!」
いつかこの願いが叶うことを信じています。
正直、最後まで行く必要はないかなと思います。
途中まで行って、写真を撮ったり、静かな雰囲気を感じたら、引き返して、レストランやボート、洞窟のほうに時間を費やして◯。
自然の「無音」を味わう
ただ、トレッキングに行くメリットが1つだけ。
朝早い時間帯のバスで到着し、1人でトレッキングに行ってみてください。
風の音も鳥の音も、虫の音も何も聞こえない「無音」のエリアが不意に現れます。
夜中一人自分の部屋でノイズキャンセリングのイヤホンをつけた時みたいな、本当にスピリチュアルな不思議な感覚を得ることができるので、これは本当にオススメ。
果敢にもトレッキングに挑んだものしか味わえない贅沢です。
「マトカ」の魅力やスポットはこんな感じ。さて、次はこの「マトカ」までの行き方やレストランなどを紹介。
マチカまでは「バス」で1時間
「マトカ」までは「バス」で移動可能。所要時間は片道約1時間。
バスといっても長距離バス等に乗る必要はなく、普通の「市バス」、これ一本で行くことができます。
ただこの「市バス」に乗るためのチケットを買う際に注意が必要なので、この次に詳しく説明しますね。
チケット・ICカードをカウンターで購入
こういった普通の公共交通機関に乗るためには「ICカード」を発行する必要があります。(日本でいう「SUICA」みたいな)
費用は「150デナール(=約350円)」。
この金額の中にすでに、「スコピエ市内、3回乗れる分の料金」が含まれているので、基本的にこのままバスに3回乗車可能です。
ただし、「マチカを含むスコピエ市外」に行く場合は、2回分の料金になります。
つまり往復分は大丈夫。
バスに乗車後に、バス内に設置されている機械にタッチするだけでOK。
ICカードは基本的に、このようなカウンターの中にいるスタッフから買うことができます。(主要なバスストップのみにある)
また、もしスコピエのバスターミナルから購入する場合は、下のような黄色のバスの中でもチケットを販売しており、そこでも買うことが可能です。
このICカードのほかに、「1日券」を購入することも可能です。(※ 1回券は取り扱ってないようです)
ただ、ICカードを買ってしまえば、その後はこのカウンターでチャージするだけでバスに乗れるし、カード自体お土産にもなるのでおすすめ👍
ICカードの準備ができたら、次は乗り場に移動しましょう。
「60番」のバス乗り場から乗車
写真のように「60」と書いてある場所を探しましょう。
これは「スコピエのバスターミナル」の写真です。「市バス」なので、スコピエ市内もいくつか停まりながら、マトカに向かいます(マトカは終点)。
ホテル近くに「60番」のバスが停まるところがあれば、そこから乗ってもよし。
タイムスケジュールは事前に先ほどのICカード販売所で確認しておきましょう。
僕の場合は、8時45分発の次は10時45分発だと言われました。
頻繁に出ているわけではないので、時間のチェックは忘れずに。
合わせて、帰りの「マトカ」から出ているバスの時間の確認も必須。「マトカ」にちゃんとした停留所はなく、もちろんバスのスケジュール表などもありません。
このままバスに揺られて約1時間。「マトカ」は終点なので、最後まで乗っていて大丈夫。
マトカに到着!そこから30分歩く
「マトカ」に到着!
到着したエリアも、川が流れていたり、レストランがあったりと少しのんびりとしたきれいな雰囲気。
ただ、ここがゴールではなく、そこからさらに30分ほど歩いたところに、渓谷や湖、トレッキングスポットがあります。
おすすめは、「ちょっとオフシーズン」の「朝早くのバス」で行くこと。
ただでさえ静かな雰囲気を、より贅沢に味わえます。
僕は2023年2月1日に、朝8:45のバスに乗って、この「マトカ」に行きました🚌
バスの乗客は、自分を含めて6人程度。(自家用車やタクシーで来た人もちらほら、全部で10人くらい)
すでに、静かないい雰囲気でしたが、その中で「トレッキング」に行ったのは僕一人だけ。同じ場所でも時間を変えればその分だけ贅沢になりますね。
「帰りのバス乗り場」、は降りたところとは別なので注意⚠️
降りたところから、100メートルほど戻ったところにある、屋根がついた小屋があるところが帰りのバス停のスタートポイントです。
降りたところで待っていても、バスに乗ることできないので注意。
※タクシーも結構頻繁に行き来しています。バスの時間が合わない場合はタクシーでも◯。料金はドライバー次第なところもありますが、僕が尋ねたドライバーはスコピエ市内まで「1000デナール(=約2400円)と言っていました。
そこから徒歩30分
バスを降りたところから、さらに先に進んで徒歩で30分。迷うことのない1本道。
山道を歩き進めていくと先ほど上で紹介したような、こじんまりとした村のような小さなエリアが登場します。
レストラン、カフェ、教会などスコピエの街並みとは全く別のおしゃれな空間が広がっています。
トイレも付いているので安心してください。(無料)
ここまでで「マトカ」への行き方や魅力は紹介し終えましたが、最後に「マトカ」周辺のおすすめレストランを紹介。
マトカ周辺のレストラン
「マトカ」は観光地なので、やはり観光価格というか、スコピエ市内のローカルと比べると少しお高めなイメージですが、自然の中で楽しむバルカン半島料理は贅沢。
マチカの「水上レストラン」
上でも紹介したように、一番「マトカの大自然」を感じるならここ。
湖の上に少し浮かんだような作りになっていて、デッキからの眺めは格別。まさに大自然を感じながら、食事を楽しめるスポットです。
多くの観光客はここで、のんびりしたり、ビール🍺飲んだり、ボート出発までの時間を潰したりしているようでした。
バス停周辺の「洞窟レストラン」
今回僕が訪れたレストランはこちらの「Monastery Cave Restaurant」。
なかなかバスが来ず、バスが来るまでの時間を潰すために、ふらっとここのレストランに入ったところ、店内は洞窟の中にあるものすごい神秘的な空間。(帰りのバス停の目の前にあるレストラン)
今回は、サラダとメインディッシュのチキン、そしてデザートでクレープをオーダー。
確かに価格は少し観光客向けのお高めのような感じがしますが、味は確実。
どれもめちゃめちゃうまかったです。洞窟の中という異世界観がまた格別、最高の時間でした。
比較的観光客も少ないので、少しゆっくり食事をしたいときには特におすすめ。
バスドライバーストライキ
「マトカ」でのちょっとしたトラブル小話。
帰りのバスが待てども待てどもこない。(スコピエのバスセンターで、帰りのバスの時間を聞き忘れていたため、いつくるか分からずひたすら待ち続けていました。約3時間ちょっと。インターネットなし。)
そこにやってきた一台のタクシー。
「タクシー乗ってく?」
「いや、バスで帰るから大丈夫、今バス待ってるところ。」
「今日はもうバス来ないよ。バスの運転手ストライキしてるから。20%〜30%くらいのスコピエのバスドライバーが、賃金上げろってストライキはじめたんだよ。」
「・・・。」
「ニュース見せてあげるよ。(SNSでニュースを探す。)」
「(本当のこと言ってるのか、騙そうとしているのか疑うも、すでに3時間も待っているのがその証拠だと思い)タクシー乗せてくれる?いくら?」
「スコピエまでなら1000デナール(約2400円)でいいよ。」
「わかった。(財布を見るも500デナールしかない。貧乏。)あ、500デナールしかないや。」
「OK、それなら近くのバス停まで送るよ。そこからバスで帰ったら?」
と、いうことで無事にスコピエの愛するホテルまで帰ることができました。
ドンピシャストライキに遭遇することなんて滅多にないと思いますが、皆さんが何事もなく満喫できることを願っています。(同じ苦しみを味わう仲間も密かに待っています。)
このタクシーはカード払いができなかったので、ある程度の現金を持ち歩いておくと安心ですね。
「マトカ」に泊まるという方法も
これまで「スコピエ」に滞在し、日帰りで「マトカ」観光を楽しむ方法を紹介しましたが、実は「マトカ」にも宿泊施設が主に3つあります。(他にも小さいものはいくつかあるようですが)
1 Hotel „Canyon Matka“(3つ星ホテル)
上で紹介した水上レストランの裏側にある3つ星ホテル「Hotel Canyon Matka」。
ホテルからの景色も素晴らしく、非現実的な美しい1日を過ごせること間違いなし。
2 Riverside Haven
バスの降車場の近くにあるホテル。
ホテルというよりもコテージとかゲストハウスに近い感覚で、アットホームな雰囲気があります。この周辺では一番お手頃価格で泊まれるホテル。
3 Hillside Haven
上の「Riverside Haven」同様、バスの降車場近くにあるホテル。
少し贅沢なイメージがありますが、景色を見ながらゆっくりとした時間を過ごせる場所。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
すごくしないとは全く別の世界が味わえるまちか。
ぜひその大自然を肌で感じてみてくださいね。